2016年4月7日木曜日

美学

先日、約2年振りに中国へ訪問した。

上海の地からスタートした一週間の旅は、訪問する各地の皆さんから熱烈な歓迎をしていただいた。







訪問した中で感じたのは、やはり大気の状況。

どの都市でも、中国経済を反映するかのごとく高層ビルが建っているが、見上げれば霞んでいる。

天気が良くてもなんとなく霞んでいる。

PM2.5の影響かはわからないが、しかし、市民はそれを気にしてはいない様子。



皆さん、体調は大丈夫なのだろうか?と勝手ながら心配になる。



そんな中、変わらないなぁと感じたのは、エレベーターとトイレットペーパーの位置。

日本ではレベル(エレベーターと止まった階の床の位置)がずれているエレベーターにお目にかかることは皆無。

だが、中国のホテルや商業施設などではよくよくずれているエレベーターにお目にかかる。

トイレットペーパーの位置においては、座しているところから手を伸ばしても届かない位置にあったり、別のトイレでは背後の方に付いているので、無理して取ろうものなら肩が外れるのでは?な位置にあったり。

世界が羨む大発展を遂げた大国ではあるが、こういったところにもう少し心配りがあれば。



今回の旅では、現地代理店主催のセミナーが行われ、弊社もプログラムの一つとしてプレゼンさせていただいた。


終了後、参加者から「日本に行って、是非日本の高品質な現場を見学したい。」との依頼があり、晩秋に行う予定だ。

しかし、彼らが聡明かつ勤勉で、色々と日本のことを学んでも、根本的な日本人気質を学ばなければ実現できないだろうと思う。

細部の仕上げに心をこめ、配慮し、妥協しない仕事には、仕上がりの美しさが感じられる。

モノにしてもコトにしても、妥協しないものには美を感じ、人に感動を与える。

世界が認める日本品質とは、日本人のモノづくりに対する「こだわり」であり、「仕事への美学」といっても過言ではないでしょう。

その美学をいかにとらえられるか?

「なぜ日本人はそこまでするの?」と感じたならば、彼らが求めている答えは永久に導かれないだろう。



空気が澄んでいること、桜が咲き誇っていること、道路の凹凸をほぼ感じないこと。

日本をたった一週間離れただけだが、日本の当たり前に多くの感動があることを沢山知りました。

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